【サイン本】サイレントニャー

【サイン本、特製栞付き】
著者サイン本、特製栞付きです。
短歌総合誌「短歌研究」での人気連載が書籍化されました。短歌79首と25篇のエッセイが収録されています。ちなみに刊行日は8月8日、世界猫の日！(偶然かもしれませんが)

拾われて著者の家にやってきた猫のたますけ。その後の、著者の両親の介護や新たに迎え入れた子猫、そして、たますけの皮膚病の治療などについて綴られています。恐らく大変だったんだろうな、という日常の様子が軽やかにテンポよく書かれているので非常に読みやすく、エッセイ冒頭の短歌からはその情景が広がるよう。読み終える頃にはすっかりたますけが身近に感じられるようになりました。イオクサツキさんのイラストの雰囲気がぴったりでとても素敵です。
古猫の髯はしみみに若猫の髯はきららに月に照らさる
みずからの病知らねば古猫は怒りに怒るフード変わるを
(本文より)

たますけは現在19歳、シニア猫用フードを美味しそうに食べているそうです。そして、たますけもかぎしっぽだそうです！

たますけは、このごろよく、不思議なニャーをする。 老舗短歌雑誌で、ここからページを開かせた人気連載。 短歌79首と25篇のエッセイ収録。 無音のニャー。ニャーと鳴くときの口を開けているのに声が出ていない（と、人間には思われる）ニャー。……ふだんの真顔よりもいっそうの真顔。やけにひたむきな眼差しで見つめてくる。（本文より）


著者プロフィール
小島ゆかり（著）
1956年、愛知県生まれ。早稲田大学文学部卒業。在学中にコスモス短歌会入会、現在は代表。NHK全国短歌大会選者、産経歌壇選者、短歌甲子園特別審査員など。歌集に『希望』（若山牧水賞）『憂春』（迢空賞）『泥と青葉』（齋藤茂吉短歌文学賞）『馬上』（芸術選奨文部科学大臣賞）『六六魚』（詩歌文学館賞・前川佐美雄賞）『雪麻呂』（大岡信賞）、『はるかなる虹』など。歌書に『和歌で楽しむ源氏物語』『短歌入門〜今日よりは明日』『ちびまる子ちゃんの短歌教室』（さくらももことの共著）ほか。2017年紫綬褒章。

サイレントニャー
作： 小島ゆかり
イラスト：イオクサツキ
ブックデザイン：鈴木成一デザイン事務所
出版社：短歌研究社
発行年：2024年8月
サイズ：四六判　128ページ


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